内定者フォローで何をすれば良いのか?内定者フォロー企画のアイディアが出てこない。必要性は理解できるが、何から手をつけたら良いかわからない。
内定者フォローのパイオニアであり、エアリーフレッシャーズクラウドを通じて15年以上に渡り5,500社、40万人以上の内定者フォローをサポートしてきたEDGEにもこんなご相談が寄せられます。「内定辞退が急増している。」「内定出しのタイミングが早まった。」「承諾せずに辞退されてしまう。」こうした悩みを持たない企業の方が、少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、弊社がご提供する内定者フォローツール「エアリーフレッシャーズクラウド」の活用方法の中から、手軽に実施できて、内定者に喜ばれる内定者フォロー企画をご紹介いたします。
内定者フォローの目的や設計の仕方については、以下の記事で詳細に解説しています。
内定者フォロー3つのポイント〜時期ごとの対応法〜
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内定者フォロー企画でも、動画の活用は当たり前
新卒採用において動画の活用は、もはや当たり前です。以前はスタジオでの大掛かりな撮影。そして決まったシナリオの退屈な説明動画を数十分流すものもありました。しかし、現在では日頃の様子を短く撮影するケースが増えています。あまり外には見せない普段の様子や、社員同士の仲の良さをアピールする内容をスマホで撮影します。かしこまらない動画の方が、うけが良いのです。
Z世代は商品購入決定の際、メーカーやサービス提供事業者の広告は信用しません。InstagramやYoutubeを通じてユーザーの生の声を確認します。就活においても、ナビサイトに並ぶ美辞麗句を企業の真の姿だとは思っていません。そこで職場の様子を撮影し、動画コンテンツとしてアップします。複数の社員に協力してもらってコンテンツ数を増やすことも有用です。そうすると複数のコンテンツから内定者自らが選んで動画を見ることになります。押し付けられた情報ではなく、自ら選び取った情報として認識してくれるのです。すると動画内の情報も、格段に腹落ちしやすくなります。
先輩の声や職場の様子が漠然とした不安を解消し、効果的な内定者フォローにつながる
売り手市場において、内定者への企業情報の提供は欠かせません。 提供された情報量はすなわち企業側の真剣度です。複数内定を保持することが当たり前の内定者にとっては、当然ほかの企業との比較の材料になります。内定者が求める情報を提供して、働くイメージを持ってもらうこと。そして自社への理解を深めてもらうことが入社意欲向上につながります。さらには、入社後ギャップによる早期離職の可能性も低減してくれます。
コロナ禍前の情報提供手段は、対面でのコミュニケーションでした。しかしながら、直接会える社員はせいぜい数名です。仮に面談した社員に対して内定者が違和感を持ったとしましょう。その違和感は対応した社員一人ではなく内定先企業全体への違和感になります。実は対面で数人の社員と面談することは、こうしたリスクも内包しているのです。
コロナ禍を経て、オンライン手法の併用が主流になった
コロナ禍を経て、対面だけに頼る手法からの脱却が進んでいます。SNSや動画を通じて情報収集するZ世代。そんな内定者には、オンラインで数多くの社員の情報に触れてもらった方が効果的なのです。エアリーフレッシャーズクラウドでも動画投稿機能をご提供しています。会社や社員の様子を短い動画で複数配信している企業も徐々に増えています。そしてそんな企業の内定者からは、「動画で様子が見れて嬉しかった」という声も上がっています。また、動画の投稿は会社からだけではありません。内定者同士が相互理解を深める際にも動画投稿機能が活用されています。
風土や文化を伝えるには、文字では不十分
動画を通じて、職場の様子や若手社員の働く姿をイメージできることは大変好評です。文字で「風通しが良く、活気に満ち溢れている」と書かれても、なんら信憑性はありません。しかし、動画で若手が目をキラキラさせて語りかけてくれて、後ろにいる先輩がニコニコしながら見守っている様子を見れば、どうでしょうか。やはり、動画で伝えられる情報量は文字の比ではありません。動画を使わない内定者フォローは、もはや時代遅れです。
メールも電話もLINEでもダメ。
内定者フォロー業務において、最も時間を要する業務は内定者との連絡です。懇親会などの行事の出欠確認を限られた業務時間内で完結させなければなりません。内定者の電話への苦手意識やメールが埋もれてしまうことは採用担当者のストレスです。何度電話しても折り返しがない。留守番電話サービスを使っていない。こうした事象から連絡を取るのも一苦労です。
さらに、連絡が取れない期間が続けば「内定辞退」が採用担当者の頭をよぎります。連絡がついて話を聞くと、「知らない番号だったから出なかった」とあっけない返事をされることもしばしば。これでは採用担当者のメンタルが持ちません。無料のSNSアプリを使う手法も流行りましたが情報管理のリスクがあります。LINEでの内定者フォローのリスク〜担当者が処分される事も〜
LINEは以前のメールと同様の立ち位置になっている
以下の画像はフジテレビ「めざましテレビ」の映像です。Z世代のLINEは公式アカウント等からの通知に埋もれ大量の未読があります。昨今Z世代に適したツールとして採用管理ツールがLINEとの連携と強めています。しかし、Z世代のLINEのイメージは「おじさん世代との連絡手段」だそうです。同世代とはXやInstagramのDMでやりとりをしています。つまり採用管理ツールがLINEと連携してうまく行っている理由は別にあるのです。
採用管理ツールで管理する間は、学生は「選ばれる側」です。当然、内定が欲しいので連絡を見逃すまいとチェックを怠りません。一方で内定が出たあとは、学生は「選ぶ側」です。つまりLINEだから見るのではなく、選ばれる立場だから見るのです。選ぶ側の内定者になると見られなくなるのは必然です。むしろプライベートと仕事を線引きしたい内定者世代からは煙たがられます。
内定者フォローには、専用アプリ一択
EDGEは、内定者フォローツールの中で最も早くスマホアプリをリリースしました。
EDGE、内定者フォローSNSのスマートフォンアプリ「エアリー」をリリース
当時はメールでのやりとりが主流でしたが、先のLINEと同様に埋もれてしまって見られないという問題がありました。
EDGEが行った調査では、スマホのメールアプリ上にある未読メール件数は平均で576件。最大17,841件でした。就活で重要なメールを見逃がしたことがあると回答した学生は37.5%にのぼりました。電話には苦手意識があります。LINEもメールも他のやりとりに紛れて見落とす可能性が高い。こうなってくると、やはり内定先とのやり取りは専用アプリ一択です。エアリーフレッシャーズクラウドでは、スマホアプリを提供し、プッシュ通知による内定者へのリアルタイムな情報提供を実現しています。
連絡業務の効率化が前提の内定者フォロー企画
これで内定者からの返答が確実かつ迅速に得られるようになります。管理サイトからは未読・既読・完了と内定者の確認状況を把握することもできます。連絡業務に費やす時間を大幅に削減することで内定者と向き合う時間を確保することができます。内定者の状況や心境を把握したうえで、より実効性ある内定者フォロー企画を実現できるのです。まさに有効な内定者フォロー企画のために必要不可欠な要素です。
内定者が嬉しいと思う内定者フォロー企画は、内定者の声を聞くことから
内定者フォロー企画を考えるにあたって内定者の声を聞いていますか?良かれと思って企画した内容であっても内定者に響かなければ意味がありません。そう考えると、まずは内定者の声を聞くことからはじめてください。エアリーフレッシャーズクラウドにはアンケート機能が搭載されています。このアンケート機能を使って実施されるのが「就活振り返りアンケート」です。
具体的な設問としては、以下の通りです。
・自社のどこに魅力を感じたか
・自社へのイメージはどのようなものだったか
・社会人になる(入社する)にあたっての不安や疑問はないか
・説明会や面接の中で、もっと詳しく知りたかったことは何か
内定者の状態を確認することも目的の一つです。そのほかには、採用担当者が考える自社の魅力が伝わっているかも確認できます。設問の工夫次第にはなりますが、自由記述ではない手法もあります。自社の魅力をいくつか並べて、入社の意思決定における影響度を5段階で回答してもらいます。すると、会社としては知っておいて欲しい魅力があまり伝わっていないケースがあります。こうして内定者の現状が可視化されるのです。
現状の可視化ができたら、コンテンツ設計に入りましょう
会社としては伝えておきたい魅力が内定者に伝わっていない。皆さんであれば、どう対応しますか? 実際にあった事例としては、懇親会を活用するケースでした。いまひとつ伝わっていない自社の魅力にフォーカスしたコンテンツ設計をするのです。そして座談会に登場する社員にはあらかじめその項目を伝えておきます。さらに内定者との会話の中で、その話題を出すようにしてもらいます。それだけで内定者は、これまで意識していなかった会社の魅力を新たに発見したと感じてくれます。
懇親会の終了後には、同じくアンケート機能を使って振り返りを行いましょう。そして懇親会の感想や参加前後での変化を把握します。すると今回の懇親会で伝えたかった意図が伝わっているかが見えてくるはずです。
採用担当者の立場を疑似体験させることも有効
このコラムをお読みいただいているのは多くは採用担当者かと思います。皆さんに自社の魅力を語らせたら、右に出る者はいないはずです。つまり、採用担当者の立場を内定者に疑似体験させることで自社をより好きになってもらえるのです。具体的には、次年度の採用活動における改善点をまとめてもらいます。内定者は次年度採用における採用候補の学生に一番近い世代です。そして貴社の内定を受諾した、まさに採用ターゲットになる方ばかりです。彼らの考える改善点はそのまま次年度の採用の改善に活かせます。
しかし効果はそれだけではありません。この内定者フォロー企画を通じて、採用担当者の立場を疑似体験させる。つまり次年度の優秀な学生にどうすれば自社に来てもらえるのかを考えてもらうのです。このワークをしている間は、「内定者フォローされる側」ではなく、「採用する側」の思考になります。
そうすれば自然に自社への愛着が湧き、どのように表現すれば魅力が伝わるかを考えるようになります。この企画をグループ同士で競わせて、発表の場を作っている企業もあります。適度な競争心を持ってモチベーションを引き出すことで前向きにワークに取り組んでもらえます。
すべては入社後の活躍のために
内定者フォローの目的でよく挙がるのは、辞退防止や入社までの教育です。もちろん短期的にはそうかもしれません。しかし、本来の目的は会社をより良く理解し、モチベーションを切らさず入社を迎え、入社後のスムーズな育成や活躍に繋げていくことではないでしょうか。そのためには多少手間がかかっても、ご紹介した内定者フォロー企画を参考に、各社にあった内定者フォローを行なっていただきたいと思います。
EDGEでは、入社までのフォローに限らず、OJTなども含めた内定以降のご支援を行なっております。気になる事例がある場合や、エアリーフレッシャーズクラウドの機能を詳しく見たいという方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。