平日:10:00~18:00

個別対応から集団対応へ切り替えることで成功した母集団形成

2023.02.26更新

2020年卒を対象としたインターンシップについて、EDGEではエアリーフレッシャーズご利用企業様のインターンシップ設計をサポートしています。こちらのコラムでは、インターンシップ設計の参考事例として活用できる各社の取り組みを紹介します。

【前回コラム】インターンシップ開催に取り組む企業の現実

今回ご紹介する企業は、インターンシッププログラムを個別対応から集団対応へ切り替えたことで、母集団形成に成功した事例です。

個別対応から集団対応へ切り替えることで成功した母集団形成

個別対応から集団対応へ切り替えることで成功した母集団形成

こちらの企業では、就業体験にこだわったインターンシップを開催していましたが、企画内容の都合上1回あたりの受け入れ人数が3名までに限定されていました。学生に対して個別対応すべき内容が多く、年間4回しか開催することができませんでした。参加者の満足度は高かったものの、手間暇と労力をかけて年間10名程度の母集団しか獲得できず、決して効率の良いプログラムとはいえませんでした。

1DAYインターンシップ解禁を受け、昨年からインターンシッププログラムを大幅に見直すことになりました。ポイントは個別対応から集団対応への切り替えです。少人数での開催では、満足度を高めることは比較的容易です。しかし売手市場化が進む中、1人でも多くのエントリー者を獲得したいのが採用担当者の本音です。
この企業では、長年こだわり続けてきた就業体験プログラムの開催をやめ、1回30名程度を受け入れられる1DAYインターンシップへ変更しました。従来のように1対1のきめ細かいサポートは不可能となる中、参加者の満足度を高めるために「共通体験」というキーワードのもとプログラムを設計しました。

きっかけは、自社の新入社員研修でした。全国各地から集まった新入社員が研修を終え、配属先へ旅立つ時、人事担当者や先輩社員には立ち入ることのできない確固たる「同期の絆」が生まれています。この一体感と絆が新入社員のメンタルを支える武器になり、職場は違えど同期で助け合いながら一人前の社会人へと成長させてくれます。
この絆を育んでいるのは、研修で得られる「共通体験」であると考え、インターンシップ参加者に対しても、「共通体験」から絆を育み、仲間同士で自社への興味を高め合うことができれば、インターンシップの満足度も向上するはずだと考えました。インターンシップ開催は従来通り4回、合計120名が参加し、そのうち100名が自社の選考に挑みました。従来と同じ開催回数にもかかわらず母集団数は10倍、1DAYインターンシップの成功例といえます。

共通体験を生み出すインターンシッププログラム

共通体験を生み出すインターンシップとは、どのような内容で企画されていたのか、プログラムを紹介します。
・営業体験ワーク
・会社説明プレゼン
・リクルート動画制作

全てのプログラムを5人のグループで体験します。
営業体験ワークでは、取り扱い商材と業界の特徴について学んだ後、営業チームと顧客チームに分かれて、商品提案を実施します。5人全員で営業活動するのではなく、社長・経理部長・営業部長・営業・営業事務と役割を分担し、各々が担当業務を遂行し、連携しながら商品を提案していきます。1回の商談を終えると営業チームと顧客チームが入れ替わり、役割もローテーションすることで、全員が全ての業務を体験できます。この共通体験を活かし、次の会社説明プレゼンを実施します。

会社説明プレゼンでは、営業活動を通じてグループ全員で学んだ内容をまとめて発表させます。これも共通体験であり、発表用の資料を作ることで成果物を共同制作するという共通体験が得られます。
そして最後はリクルート動画の制作です。自社の会社説明プレゼンと営業活動を通じた疑似就業体験を踏まえて、採用広報を目的とした1分動画を制作します。自分たちの想いを込めて、就活生に企業の良さをアピールする動画を制作するうちに、就活生から企業側の立場になって作業に取り組むようになり、自然と自社への愛着やロイヤリティが醸成されます。完成した動画の上映を終えると、達成感と充実感から感動して涙を流す学生やグループメンバーと抱き合って喜ぶ学生の姿が見受けられます。

仲間と目標に向けて取り組む中で得られる一体感と絆、インターンシップを通じて得られた仲間の輪はインターン終了後も継続する人脈となっていきます。その結果、グループの仲間みんなで自社の説明会に足を運び、選考に挑んでいくという学生にとっても、企業にとっても理想的なインターンシップが生まれています。

共通体験を生み出すインターンシッププログラム

ICTを活用して採用担当者の負担減

ICTを活用して採用担当者の負担減

インターンシッププログラムの中で、業界説明や営業レクチャーを実施したり、プレゼン資料の編集、動画を制作させ上映するなど、新たな取り組みには採用担当者の負担増が課題となります。
そこで、エアリーフレッシャーズを用いて、eラーニングでのレクチャー、プレゼン資料や動画ファイルの管理機能を活用することに注目が集まっています。働き方改革が注目される昨今、人事担当者にとっても学生にとっても負荷なく最大限の効果が得られる手法を検討されるのはいかがでしょうか。

インターンシップ参加学生の獲得、その後の接点継続やエントリー者の歩留まりを向上させる事例、ノウハウが必要な方はEDGEまでお問い合わせください。

内定者フォロー成功企業のノウハウを公開!

内定者フォロー成功企業のノウハウ お役立ち資料のダウンロードはこちら