インターンシップについて、EDGEではエアリーフレッシャーズご利用企業様のインターンシップ設計をサポートしています。こちらのコラムでは、インターンシップ設計の参考事例として活用できる各社の取り組みを紹介します。
【前回コラム】個別対応から集団対応へ切り替えることで成功した母集団形成
今回ご紹介する企業は、採用母集団形成に苦戦する中、インターンシッププログラムを就業体験から就活支援へ切り替えたことにより、採用成功に導いた事例です。
インターンシップを就業体験から就活支援へ!?
売手市場化が進む中、サービス業を中心に一部の企業では、新卒採用母集団の獲得に苦戦する状況が増えています。こちらの企業も飲食店を経営しており、学生からは「アルバイトのような仕事はしたくない」と敬遠される状況が続いていました。
従来、店舗勤務を体験できる内容のインターンシップを企画していましたが、参加者のほとんどが自社への選考に進まず、採用活動とインターンシップを切り離して実施していました。経営者からは社会貢献活動として、インターンシップで学生に就業体験を経験させることに意義があるとの方針が示されていました。しかし、同業他社がインターンシップ期間中に母集団を形成しサービス業を志望する学生への囲い込みを加速させる中、インターンシップの就業体験スタイルからの脱却を決断されました。
まず、学生が抱く「店舗勤務はアルバイトと同じ」というイメージが集客に悪影響を与えていると考え、全3回のインターンシップを通じて店舗での業務実習を廃止。「勝てる就活生」をテーマに、就職活動支援を目的としたインターンシッププログラムを設計しました。全3回のインターンシッププログラムについて、一部の例を紹介します。
第1回:初級編
・中堅社員とのランチミーティング
・若手社員が語る業界の実情、本音と建て前
・人事部長直伝、勝つための就活アドバイス
第2回:応用編
・外食産業の事業戦略徹底解説
・店舗の作り方と集客デザイン
・レストラン見学ツアー
第3回:卒業編
・社長が語る外食産業の将来像
・インターンシップ卒業検定プレゼン対決
・懐石料理で卒業式
上記のような企画を学生に告知し、興味を喚起することで、従来は獲得できなかったサービス業に興味のない学生をインターンシップに集客することに成功しました。 従来のインターンシップで体験していた店舗勤務ではなく、将来的に携わることになる経営幹部としての考え方を身につけさせることを目的とし、仮に自社への受験につながらなかったとしても、就職活動に役立つスキルを身につけることができるという点をメリットとして学生集客に成功しました。
参加学生の多くが、夏から始まる全3回のインターンシッププログラムを通じて、外食産業の魅力に気づき、今まで飲食業に見向きもしなかった優秀層を獲得することにつながりました。
毎回のプログラム終了時には次回へのチケットとして修了証を授与し、最終回には卒業証書を与えています。学生から不人気業種と思われがちな飲食業ですが、経営感覚を身につけられることで、仕事の魅力を実感させることができます。就職先として御縁がなかったとしても、就職先決定後には進路報告と御礼の連絡が寄せられているそうです。
BtoCビジネスであり、将来の顧客になる可能性まで視野に入れ、自社のブランド力向上にも貢献していると社内外から高い評価を得ているインターンシップの成功事例といえます。
インターンシップ参加者へのコミュニケーションはICTを活用して効率化
インターンシップ参加者に対しては、各回のフィードバックや次回開催の情報配信など、開催後にも小まめにコミュニケーションをとっている点も成功のポイントといます。
インターンシップ 学生へのフィードバックが重要だ(日本経済新聞)
しかし、インターンシップ応募者への情報配信やリアクションの把握、学生情報に関する管理業務は採用担当者にとって負担であり、学生の反応が確認できない就職サイトやメールでのやり取りは大きなストレスにもなっています。
そこで、エアリーフレッシャーズを活用し、学生への情報発信を一元管理、未読・既読など学生の状況を見える化することに注目が集まっています。働き方改革が注目される昨今、人事担当者にとっても学生にとっても負荷なく最大限の効果が得られる手法を検討されるのはいかがでしょうか 。
インターンシップ参加学生の獲得、その後の接点継続やエントリー者の歩留まりを向上させる事例、ノウハウが必要な方はEDGEまでお問い合わせください。