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インターンシップ参加学生を母集団に〜「動機付け要因」に注目〜

2024.01.31更新

EDGEでは、2020年卒の学生向けインターンシップの設計をサポートしています。エアリーフレッシャーズクラウドクラウドを利用する企業と協力し、実践的なプログラムを提案しています。今回のコラムでは、インターンシップによる母集団形成の成功事例を紹介します。前回は、効果的なプログラムの運用方法に焦点を当てました。
【前回コラム】母集団形成につなげるインターンシッププログラム

インターンシップ 母集団形成

インターンシップで「動機付け要因」を強化

企業選びにおいて、学生は「知名度」を重視します。しかし最近、彼らは働きがいや成長のチャンスも求めています。

本当は選考なの?「1日インターン」就活生が殺到(日本経済新聞)
ここで、インターンシップが重要な役割を果たします。具体的な成果として1日のインターンシップに参加した多くの学生が、翌年の選考に応募したというものです。ここでは、インターン実施後のフォローの重要性を探ります。

学生の視点を変えることで母集団形成に繋げる

大手企業への志向は依然として強いものがあります。しかし、自社の特色を適切に伝えることで大手企業や有名企業でなくともチャンスはあります。やはり適切に関係を構築し、情報を提供することで母集団形成に繋がるのです。ここでは、インターンシップ内容が本業と一致することの重要性に注目します。特に、インターン後のフォローアップに焦点を当てます。

調査によると規模や知名度よりも働きがいを重視するという意見も増えつつあります。一方で、「仕事よりもプライベートを重視したい」という考え方が大半です。

弱まっているとはいえ、70%以上の学生は有名企業への就職を希望しています。そんな中、大手企業に負けない学生集客を目指すには、インパクトのあるインターンシッププログラムが求められているのです。しかし、学生へのインパクトを重視するあまりエンターテイメント性が目立っても逆効果です。自社の事業領域からかけ離れた面白いだけのインターンが乱立していることも問題視されています。

面白いプログラムより参加後のフォロー

とある新卒採用の成功企業では、プログラム内容でのインパクトを狙っていません。インターンシップ後のフォローを通じて、学生の就業観を醸成する取り組みを始めました。きっかけは若手社員の早期離職でした。離職者が訴える不満は、人間関係や残業などが大半です。
厚生労働省の調査では、新卒入社の退職理由は以下のとおりです。
・労働時間や休暇の条件が良くなかった
・人間関係が良くなかった
・賃金の条件が良くなかった

これらは全て衛生要因です。つまり、自分の影響範囲の外で発生する問題なのです。満たさなければ「不満」に。仮に満たされたとしても「不満ではない」となるのが衛生要因です。
では「満足」を得られるためには何が必要なのか。そこで注目されたのが動機付け要因です。「やりがい」「成長」「仕事内容」「達成感」「承認」「昇進」などがこれにあたります。いずれも自分の影響範囲の中で解決できるものです。
衛生要因は「不満足」「不満足ではない」のどちらかです。しかし、動機付け要因は「満足」「満足ではない」の2択となります。動機付け要因を満たすことができれば、「この会社で働きたい」となります。

学生は消費者であり、「他責思考」が強いものです。「他責」から「自責」へ転換すること。これが社会人意識醸成の重要なポイントとなります。

社会人意識の早期からの醸成がカギ

これらの内容は、以前は新入社員研修で実施されていたことです。しかし、インターンシップ参加時から意識改革を促すことで、動機付け要因を念頭に置いた意思決定をしてもらえます。
衛生要因が重視されれば、大手企業が有利です。なぜなら、知名度のある大手企業の方が「安心・安全・安定」という発想になるからです。それでは、BtoB企業や中堅中小企業が厳しい採用から脱却できません。
衛生要因ではなく、「やりがい」「成長」「達成感」など自社で経験できる動機付け要因にフォーカスして差別化ができれば、大手企業との競合を避けられます。そして、適切な採用母集団形成にもつながるのです。

今回、例にあげた企業では、1DAYインターンシップ時には事業説明や営業体験ワークなど一般的なインターンシッププログラムを提供しています。その一方で、インターンシップ終了後には学生に対して定期的に自社の情報発信を続けています。
その中では、自社の社員の姿を中心に紹介しています。自社で得られる「やりがい」「成長」「仕事内容」「達成感」「承認」「昇進」などの動機付け要因を伝え続けています。そうすることで、学生の職業観を醸成することができ、衛生要因では敵わない大手企業と比較されることがなくなります。結果として、自社への入社を決める学生が増えていきました。
また、この取り組みの成果として、新入社員の離職0を実現するという副次的効果も得られるようになりました。

ICTを活用した情報提供

学生にとっては、インターンシップの1日だけではなく、インターンシップ後にも継続してフィードバックや情報提供を続けることが重要であり、そうすることでインターンシップ参加者から自社の選考応募者を獲得することが可能となります。まさにそうした工夫が採用成功につながった事例です。

当該企業では、インターンシップ後にエアリーフレッシャーズクラウドを使用しています。これにより、学生への情報発信や共有がスムーズになります。また、未読・既読の管理も容易になります。特別選考の案内や、選考を受けるかどうかの判定にも役立つのです。いまやインターンからの母集団が当たり前の時代です。そうした中でインターン参加者の心境を把握することは最重要です。それが新卒採用の成否を分けると言っても過言ではありません。

多忙な採用担当者とタイパ(タイムパフォーマンス)を重視する学生の双方にとって、効率性は重要な指標です。効率的かつ効果的な新卒採用を目指す方。インターン参加学生の応募歩留まり改善に興味がある方。新卒採用に関してお悩みの方は、EDGEにご相談ください。

インターンシップ時期から利用可能「エアリーフレッシャーズクラウド」とは

私たちは、これまで5,500社以上の内定者フォローをお手伝いしてきました。利用いただいた内定者の総数は、のべ40万人以上になります。サービス提供を開始してすでに15年以上が経過しています。現在でも多くの企業に活用され、採用担当者の皆様のご意見を取り入れて、日々進化させています。何よりこれだけ多く活用される中で、たくさんのノウハウも蓄積されています。そうしたノウハウをもとにカスタマーサクセス担当者が各社の運用をサポートします。さらに最近では、インターンシップ参加学生との関係構築にも活用されています。

累計5,500社を超える企業が利用するエアリーフレッシャーズクラウドの詳細は、資料ダウンロードより資料請求していただけます。

内定者フォローの目的や設計については、以下の記事で詳細に解説しています。
内定者フォロー3つのポイント〜時期ごとの対応法〜
こちらの記事も、ぜひご覧ください。

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