2019年卒採用もいよいよ選考解禁日を迎えました。
採用担当者の皆様は選考中の学生と内定学生の対応に奔走され、繁忙期を迎えられている時期ではないでしょうか。
売り手市場の加速で増える内定辞退への危機感
内定通知は、昨年より2週間~1ヶ月ほど前倒しされています。
こうした状況も影響し内定辞退は5月ごろから増加し、6月をピークに9月までは内定辞退の申し出が発生するという構図が2018年卒においても鮮明になっています。
(最新の内定辞退対策記事:内定辞退の時期とその対応策〜内定承諾後の辞退について〜)
既に内定(内々定)を通知されている企業も昨年より増えており、大学キャリアセンター調査によると48%の学生が既に内定を獲得している状況です。
内定を通知した企業からは、「内定者フォローを開始するにあたり、今年の内定辞退率はどの程度か気になる」という質問を受ける機会が増えました。話を伺うと、大半の企業が内定辞退率想定50%程度を見込んでおり、その前提で内定者フォロー施策を組み立てていることがわかりました。
数年前であれば、20~30%程度だった内定辞退率が、近年の売り手市場化を受けて大幅に上昇しています。また、内定辞退が早期化し、実際にはそれほどの内定辞退率ではなくとも、多くの学生に内定辞退されている印象を受ける採用担当者が増えており、内定辞退に対する危機感が増している現状があります。
内定出し直後の内定辞退に採用担当者は戦々恐々、変化が必要な内定者フォロー
従来は複数の内定を維持(キープ)しながら就職活動を続ける学生が多く、入社する企業を決断したタイミングで一斉に内定辞退する傾向がありました。そのため承諾書はとりあえず出しておくという学生が多く、承諾後内定者フォローの工夫が重要でした。しかし現在では、大学キャリアセンターからの指導もあり、いわゆるキープ企業は1社に留め、その他の企業には早期に内定辞退を申し入れる学生が増加傾向にあります。
学生にとっても、内定辞退は大きなストレスであり、複数抱えたくないという心理が働いています。企業にとっては、長期間キープのうえ内定辞退されるより、少しでも早く内定辞退の申し出を受けた方が追加採用など今後のスケジュールを円滑に進めることができ、一見すると双方にメリットがあるように映ります。しかし、内定辞退を即決されてしまうと、内定者フォローを展開する機会、自社を魅力づけするチャンスすら得ることができなくなります。
時間とお金をかけて母集団を形成し、選考を経てようやく内定を出した学生に自社の魅力をわかってほしいというのは採用担当者の思いとしては、当然ではないでしょうか。
早期に内定辞退する学生に対して企業からは「うちより志望度の高い会社があるなら仕方ない・・・」と諦めの声を聞くことも少なくありません。すぐに内定辞退する学生に対しては、内定者フォローを展開したくても、接触することすらできないという状況です。
深追いするとオワハラ扱いされてしまい、今のご時世ネットを通じて企業に対しての悪評が一瞬にして広まってしまいます。ある企業では内定ではなく「合格」に留めて引き伸ばしを行うなど、様々な試行錯誤が続いています。
成功企業では、内定者フォローのスタートを早める工夫
そんな状況下でも内定承諾の獲得に成功している企業では、内定通知後の情報発信に注力しています。内定後に志望度を向上させるという新たな内定者フォローの形です。
従来は、内定者懇親会や内定者研修を通じて自社理解・志望度を高めることができましたが、早期に辞退されてしまうと自社を知ってもらう機会すら得られません。内定後すぐに学生にとっても手軽にアクセスできる内定者サイトを提供し、選考中に伝えきれなかった企業情報や先輩社員の働く様子、経営者からのメッセージなど、自社の魅力を発信することで内定者の興味を喚起しています。
EDGEが提供するエアリーフレッシャーズは、内定承諾者とのコミュニケーションツール(承諾後内定者サイト)として広くご活用いただいておりましたが、内定辞退の増加を受け、昨年からは内定承諾前から情報発信を実施する、新たな内定者フォロー施策を目的に導入する企業が急増しています。
内定通知のタイミングで採用担当者からは、
「就職は人生において重要な決断です。
後悔することがないようにしっかり時間をかけて、比較検討してくださいね。
その為には、弊社のことをもっと知ってもらう必要があります。
承諾・辞退どちらになっても後悔することがないよう、
内定者サイトから様々な情報を提供しますね。」
と伝えていただき、即決での内定辞退を防止すると同時に、企業側が伝えたい強みや決断の決め手となる情報を発信しています。
HR Tech、働き方改革化で注目を集める内定者サイト「エアリーフレッシャーズ」の活用
エアリーフレッシャーズでは、内定者のログイン状況や閲覧状況を管理サイトから把握したうえで内定者フォローを実施することが可能です。学生の心理状況を担当人事が把握した上で、内定辞退を申し出る前にアプローチすることが内定者フォローにおいて、ますます重要になっています。
大学キャリアセンター調査によると現在の学生は「最後まで承諾を待ってくれた企業」「最後まで寄り添ってくれた企業」へ内定を承諾する傾向が強まっているそうです。内定承諾を悩む学生が自社をキープした状態でズルズル就職活動を続けることは採用担当者の望むところではありませんが、内定通知と同時に即決辞退されてしまう現在では、1~2ヶ月かけて内定者フォローすることが効率的に内定承諾を獲得する勝ちパターンとなっています。
売手市場の中、企業研究不足のまま内定を獲得してしまい、なんとなく軸もなく入社先を決定してしまう学生に対し、不足部分を補うことで適切な決断、内定承諾を促せるようサポートすることまでも採用担当者に求められる時代となっています。内定獲得後は選考中と異なり、主導権は完全に学生に移ります。「電話にでない」「メールを見ない」学生が急増します。
エアリーフレッシャーズも昨今のこうした事情に合わせ、スマホアプリからのプッシュ通知を実装、アプリの活用で承諾前の学生に対してリアルタイムにコンタクトを取りレスポンスを得ることを可能としました。また動画投稿機能なども実装し、多忙になる採用担当者が簡単に職場の様子や先輩社員の声をリアリティがある状態で学生に届けられる機能も実装しています。
EDGE、内定者フォローSNSのスマートフォンアプリ「エアリー」をリリース
売手市場化の影響を受け、内定辞退の増加が懸念される昨今、前年踏襲による内定者フォロー施策では、採用成功に繋げることはできません。私たちEDGEは、エアリーフレッシャーズを通じて、限られた予算と人員で内定者フォローの効果を最大化し、内定者へ連絡が取れない採用担当者のストレスを軽減、新卒採用の成功をサポートします。